かはたれ時、たそがれ時

 

今朝は早くに目が覚めた。夜明け前。太陽ののぼる少し前のあの、宵闇に

うっすら白みを帯びる時間帯。視界が徐々に明るくなって行く‘かはたれ時’。

訪れた今日を歓迎するかのように鳥たちのさえずりが始まる。

 

かはたれ時は、薄闇でそこに人がいるのはぼんやりとわかるのだけれども、

それが誰かまではまだわからない、日の出前の「彼は誰?」な時間帯。

そして夕暮れ時は「誰そ彼?」‘たそがれ時’という。まるでなぞなぞ遊びの

ように、日の出日の入の時間帯を表すふたつの言葉。どこか憂いを帯びた

アンニュイな表現に、そういえばしばらく触れていない気がする。

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錆びついた天使の向こうで鉄線(てっせん)の枝が暴れている 

 

先月いただいた大きな桜の木。徐々に葉桜になるその姿も美しく、

通常は見上げるばかりの桜の花をこんなに間近で観賞できる雅に自然と

頭が垂れる。

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桜を眺めていたら、いつだったか仕入れで春のプラハを訪れた際、

「良い季節にチェコを訪れましたね!今、園内では桜の花が満開です」と

プラハ城下の庭園を案内してくれたヴァツラフさんが喜びあふれる表情で

迎えてくれたことを思い出した。園内のレストランでランチをご馳走になり

伺った豊穣の女神イシュタルのこと。イシュタルはシュメール神話の

女神だそうだ。後にシュメールで「アヌンナキ」と呼ばれる神々が

プレアデスを母体とするニビル星からこの地球へやって来たという説を知る

が、その話は置いておいて。ヴァツラフさんは日本語が堪能で中国で生活して

いたこともある。この時は「篆刻の先生が中国からみえているんです」と

言っていたっけ。最初の数行しか読んだことないけど『ホモサピエンス全史』

を著したイスラエル歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリに似た印象の人だった。 

 

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未完成も含めて愛おしい、網戸越しの庭

 

こんな連想あそびを楽しみながら、日々はわりと穏やかに過ぎていく。

それもこれも、ようやく「海王星」の扱い方を覚えたからではないかと

思っている。海王星のことを教えてくれたのは友人のワカちゃんだ。

彼女は311の震災の時、東京から恋人のトジマ君と北海道に移住してきた。

黒いレースと紫色のシルクのベールをまとったような独特の雰囲気をもつ

人で、私のイマジナリーが過ぎ脱線しがちな会話にも爆笑でつきあってくれる。

 

ワカちゃんは観察眼に優れていて、占星術やタロット占いをする。そして

料理がべらぼうに上手い。たまに見てもらうのだけれども、その時に

「想像豊かなのは第一ハウスに海王星があるからでしょうね」と教えて

くれた。それで海王星に興味がでて調べてみたら、太陽系第8惑星、

英語ではネプチューン。惑星記号は「♆」。心なしかソビエト連邦の国旗に

似ている。内部は氷と岩石、外側はガスでできた巨大ガス惑星だ。

 

占星術的な意味としては目に見えないもの、不透明かつ神秘的なものを

司る。潜在意識、夢、想像力の豊かさ。海のように広くすべてを受け入

れる、境界を越える。インスピレーション。ネガティブに作用すると、

嘘、中毒(アルコールや薬物など)、夢見がちで現実逃避。暗いイメージ

へ引っ張られやすい。輪郭がぼんやりして物事が曖昧になる。私は

太陽星座が魚座なのだが、魚座もまた海王星的性質をもつ。そして

魚座の守護星・支配星も海王星だ。...海王星...影響力、大じゃぁないか...。

 

ひとり空想している分には楽しいのだが、ある事象からある事象へと

とりとめもなく次々 連想が起こるので、現実生活でついうっかり口にして

ドン引きされることがしばしばある。お叱りを受けることもある。ふわふわ

しているのは楽しいけれど、この世界でそれだと生き辛い。本来、豊かな

恵みであるはずのイマジネーションがお荷物になっていた。とりあえず

グランディングだろうといろいろ試した結果、呼吸に意識を向ける

瞑想が日常的に取り入れやすく、ゆっくりとだが地に足がついてきた。

 

 


頭スッキリ 呼吸瞑想 ~音名 AとG (10分)

 

呼吸に意識を向ける瞑想は starseed kuさんという人の YouTube 動画で

行っている。これだと家にいながら好きな時間に好きな場所で瞑想できる。

何て便利で助かる機能。YouTube 万歳なのである。で、AとGの音が

お豆腐やさんのピーポーに似ているので、この動画を流すと家人から

「お、お豆腐やさんやってるね」と声がかかる。

 

唯一、更新を楽しみに愛読しているのも kuさん Blog だ。kuさんはいわゆる

宇宙語(ライトランゲージ)を話すヒーラーで、善悪の判断を超えたフラット

な視点が響いてくるんだと思う。ある時はミッシェル・ガン・エレファント

この曲を「エゴ(自我)の終わりの曲」と紹介していた。陰陽のバランスが

とれたこういう感性、大切にしたい。あ。あと、こんなに kuさん kuさん言って

いるがもちろんお会いしたことはない。


世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

 

 

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むろん自身を構成する要素は占星術やスピリチュアルな面ばかりではない。

むしろそっち側だけだと「祟りじゃ〜」とか「こんなん出ましたけど〜♪」とか

言い出しかねない。まぁ役者は多い方が層に厚みが出ておもしろいけれど。

もし煮詰まって先が見えなくなっているのなら、自分を読み解く上で役立つ

ツールのひとつとして、取り入れてみるのもアリだと思う。 

 

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さて、日がさして来たので今日の綴りはこの辺で。バイナラ。