下見板張りの応急処置、ナチュラル・ミステリー・プランター
ダーチャ小屋の外壁は、下の板に上の板が重なるように貼り合わさっている。
こういう貼り方を「下見板張り」というのだと、いつだったかみえた古民家や
歴史建造物に詳しい方が教えてくれた。
今、Mさんことトクナイ先生に、この外壁の応急処置をして頂いている。ご本人は
謙遜するのだけれども行き届いた丁寧なしごとの数々は「センセイ」としか呼べず、
ダーチャを訪れた人(特にこれまでの様子を知っている人)は皆、いかにこの難易度
の高い建物を技術と遊び心でここまで瀟洒にしたかに感動し、「よい人にめぐり逢い
ましたね」「良かったですね」と一緒に喜んでくれる。そこに「ビフォー・アフター
ですよね」と言葉が重なる軽妙洒脱なやりとり。
下見板張り風に貼ってくれた奥の1コーナー。一見、真っ白にペイントされた壁なの
だけれども、間近で見ると木目もわかる。こういう部分を発見しては感嘆したり感心
してくれる人が多いのもまた「もっとここを良くしたいなぁ」という原動力になって
いる。
こちらの懐具合の兼ね合いで外壁の修繕は少しずつ。当面は手をかけられる部分のみ
お願いする応急処置になるけれど、浮ついて外れそうだったり亀裂が入った板が
しっかりと打ちつけられて、もともとの外壁の間にパッチワークになる様が、愛嬌が
あって微笑ましい。
下見板張り風の壁に、古いマチョー刺繍の飾りフレーム
窓辺の先に、最近 見かけるたび破顔してしまう可愛いプランターを置いてある。
雪の下で越冬したムスカリだけのプランターに、どこからか飛んできた たんぽぽや
ふきが、おんなじサイズ感でナチュラル寄植えになったもの。意図せずして
出来上がる、こういう自然現象を発見する楽しさ。何が混植するかわからないので
こっちは、オドリコソウ。
オドリコソウ
シソ科オドリコソウ属
学名:lamium album var. barbatum
和名:踊子草
ラミウムは園芸種がたくさんあってこれは自生するタイプ。別な場所には斑入りに
新種改良されたものも植わっている。試したことはないけれど踊子草は食用、薬効
もあるそうだ。
勝手に命名した「ナチュラル・ミステリー・プランター」は、土だけを入れた
プランターを置いておき、そこに自然とつく植物の様子を観賞する楽しみ方。
何がつく(根付く)かわからないところ、まったくもって作為がないのに意外と
いい感じになるのところがおもしろい。ベランダでも、土だけ入れたプランター
を置いておいたら、ある日、身近だけれど思いもかけない意外な植物が生えて
くるかもしれない。
庭の奥の、こんもり茂ったスギナなどの草をよけた。
あいたコーナーには野菜を植える予定。
ナス、ピーマン、ししとうはマストかなぁ。あとはどうしようかな。あ、トマトも。
トマトのそばにはやっぱりバジルを植えたいね。ナスタチウムもほしいなぁ。
というわけで。毎年、野菜苗を買いに行く農家さんへこのあと行ってきます。