ドレスデンのパンクガーデン。あと、YouTube始めました。

 

車に乗ると何だか暑くて、ヒーターが入っているのかとエアコンパネルを

カチカチやったら外気温が出た。26℃だって。北海道にいたらそれは

暑いよ。空は曇って青空ひとつ見えなかったのでまさかこんなに気温が

上がっていたとは意外だった。夏至の日の夜なんて14℃しかなかったんだ

から、とりあえず初夏としては上々かな。

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暑くなると思い出す庭があって、それがここ、ドレスデンのとある

古物ディーラーの倉庫だ。腕にがっつしタトゥーの入ったお兄さんとお姉さんは

体格がよくコワモテで腕っぷしが強そうだ。ふたりとも黄色や青のタンクトップと

ショートパンツという軽装だからタトゥーがより目立つしお姉さんの赤く染めた

髪色が映えている。

ラクタの山が眠る巨大な倉庫と倉庫の間を汗だくで歩く。一見、お宝が

ありそうで心躍るけれど近づくとそうでもないしむしろゴミという期待と失望を

繰り返す。これが古物探しの醍醐味だし、だからこそ‘掃き溜めに鶴’な出物を

掘り出した時の喜びもひとしおというものだ。

 

合間に見つけた落書きだらけのコンクリート壁のペチュニアは、この強烈な

日差しをものともせずに満開の花をつけていた。

 

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壁の錆びた鉄沿いにグリーンが這い、ミニ薔薇が咲いている。壁掛けの

かごの中からは赤いペチュニア。廃材がごろごろ転がる光景はジャンクを

通り越してパンクな空間なのだけれども、すくすくのびのび育つ植物たちは

「僕たち、大事にされてるよ」と喋らずとも、その成長具合で語っていた。

ふと見ると、先程の赤い髪にタトゥーのお姉さんがプランターの植物に

じょうろで水をあげていた。少々、荒くれ者な雰囲気が漂ったって、この庭を

見ればお姉さんの愛情がどんなに深く満ちているかが伝わってくる。パンクな

空間と愛される植物たちという構図はまるでこの真夏の太陽のように

明るくコントラストが強かった。

 

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別のコーナーでは、ナスタチウムものびのびしていた。

 

ドレスデン(Dresdene)はドイツ東部ザクセン州にある古都で、東西に

ドイツが分断されていた頃、東側だったエリアだ。(東がソビエト側、西が

アメリカ側)30kmほどでチェコの国境という立地、街を流れるエルベ川

沿いに真冬でも蚤の市がたつ。そんなわけでDDR東ドイツ)ものを求めて

訪れた夏の日の一コマ。ロシアを訪れるようになり、めっきりドイツを

まわることはなくなったけれど、このパンクな庭のことはきっと一生、

忘れないし、今年もあのお姉さんはクールに植物たちの面倒をみているだろう。

 

 

あと、YouTube始めました。


Introduction; дача ダーチャのある暮らし

 

私のダーチャに きのこ と こびと はマスト=つきものなのだけれど、

ドイツでもよく「きのことこびと」のオブジェやアイコンを見かけた。

ちなみにこのラブリーな瞳のこびともドイツ製だ。

 

ちょうどマーガレットが花盛りの頃に撮ったのでムービーも

マーガレット押しになっている。音楽も友達がつくってくれた。

手づくり感満載のyouTubeムービー、よかったらのぞいてみてね。